第二回　月山龍神マラソン　29.10.8.

• 2017-11-7[火曜日] コメント(4)

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  初めて参加した大会。たぶん家から２時間ぐらいで着くだろうと予想して、ろくに調べもせずに朝６時１０分出発。ハーフマラソンのスタート時刻は８時４５分。果たして間に合うか？

  ４８号線から１３号線に入り、尾花沢から東北中央自動車道へ。新庄で国道４７号線に降りて、西へ。１３号線をそのまま走るのと比べてどれだけ時間短縮になったのか？

  ４７号線沿いの風景は３５年前とほとんど変わっておらず、学生時代にタイムスリップした。最上地方と庄内地方を結ぶ幹線道路であるにもかかわらず、道幅も変わっていない。早く高規格道路にしてくれと書かれた看板は切実であった。実現するのは果たしていつになるのか？

  会場まであとどれくらいだろうと思っていたところ、道の駅の表示が見えたので立ち寄ることにした。建物は赤と白という特異なカラーリングと形をしている。３５年前にこれもあったなと思い出した。車の中でお握り二個とパック入り野菜ジュースを摂った。これだけで果たして２１ｋｍ走れるだろうか？

  ８時１０分、指定の駐車場到着。家から丁度２時間。会場までは歩いて１０分ほど。こぢんまりとした大会で、このくらいの規模がちょうどいいなぁと思った。受付では並ばずに参加賞を受け取ることができたし、出店では地元の梨や柿を売っていたのだが、その店の庄内美人とゆっくり話すことができた。開会式で関係者が「いとこ煮」を食べてみてくれと言っていたのが気になった。いとこ煮って何？

  有名ゲストランナー（女性）の準備体操の後、時刻通りにスタート。往路は川の右岸を遡上。復路は対岸（左岸）に移る。この川は月山が源。川の両側に田んぼが広がり、その奥の山裾に家が並んでいる。そば畑になっている田んぼもあった。この川の名前を立谷川だと思っていたら、実は立谷沢川が正解。そういえば立谷川は村山地方（天童、山形など）を流れている。紛らわしくない？

  コースに交通規制は敷かれていないため、一般車両がランナーのそばを普通に走り過ぎる。ただ、出会った車は１０台にも満たない。しかもこの中にはパトカー二台も含まれている。スタートして２ｋｍくらい行ったあたりで、サイレンが後ろから聞こえた。

  「その車、スピードを落としなさい！」

  とスピーカーで警告しながら、パトカーが猛スピードですぐわきを通り、前の車を追って行く。パトカーならあんなにスピードを出してもいいのかな？

  コンバインを止めて、こっちを見ているおじさんとおばさんがいたので、

  「稲刈り頑張ってねー」

  とこっちから声を掛けたところ、

  「オメの方ごそ、がんばれよー」

  と返された。

  これは楽しいと思った。

  こっちから、応援してくれる人たちを応援しようと思い、沿道に並ぶおばあちゃんたちが声援をくれるたび、

  「おばあちゃんも、がんばってー」

  と声を掛けた。結構笑ってもらえた。

  しかしこれができたのも１５ｋｍくらいまで。その先はもうウケを狙うなどという余裕はなし。コースはずっとフラットでほぼ直線。前のランナーは見えるものの、距離は縮まらない。陸羽西線の踏切が見えたので、あれを越えればゴールは間近だと思っていたら、その直前で右手の河原へ降りろと誘導される。あれ？スタート地点がゴールじゃないの？

  鉄橋の下まで行ってから坂を登ると再び車道へ出た。どうも踏切を通らずに行けるようにとコースが設定されているらしい。この後は街の中へ戻り、走り終えた人とすれ違いながらゴールへと向かった。

  なんかとても楽しい大会であった。身の丈に合った規模で、精一杯の持て成しをしようという思いが伝わってきた。

  どうです、みなさん。来年一緒に出ませんか？

  そうすれば「いとこ煮」の正体も分かるはず。

   

• 投稿者：issy